第17回 書文通(リクエスト)

今回のテーマは、気分を変えて、お互いがリクエストしたものを作りました(*^^*)b

作者:KOU
【作品の記録】
作品タイトル:古代文字「旦」(あした)
製作時期:2012/11

【材質の記録】
作品のサイズ:ハガキ(半紙4分の1)
筆種:攀桂堂(丹)
墨種:墨汁
加工処理等:裏打ち
額装:額装なし

【制作MEMO】

個展の展示作品に古代文字の作品もありましたので、会場に字引を持参していたのですが、来客があいたときに見ていて、雅風さんか「かわい~これほし~(>▽<)」と言われたので、お互いリクエストという形で、「旦」という字を書きました。古代文字は、いわゆる甲骨文字といわれるもので、字というよりは、イラストアイコンといったほうがいいかもしれません。現代の生活では見ない風景も多くありますが、よくよく見ると、とても特徴を捉えたすばらしいデザインのものが多数残っています。この「旦」という字も。西に日が沈む頃、日と影(もしくは、湖畔に移る日の写りこみ)のような表現になっていて、「夕日アイコン」と思えなくもありません。しかし、残っている字の形を見ると、現代で言ったら、なんともいえないわかいらしい「ゆるキャラ」のようにも見えてくるものもたくさんあります(*^^*)。

ですので、楷書などの字はオリジナルにデザインしていますが、古代文字に関しては、ほぼ原型のまま書くようにしています。古代の視覚と現代の視覚・・・その比較を感じながら文字に触れるのもまたひとつの書の歴史との向き合い方なのではないかなと私は思うのです。

作者:雅風
【作品の記録】
作品タイトル:月
製作時期:2012/11

【材質の記録】
作品のサイズ:ハガキ
媒体:
筆種:
額装:額装なし

【感想MEMO】
えへへ・・・超難題をふっかけてしまいました(笑)。そうとう悩まれた様子でした(^。^;)エヘ。まぁ私がもらっても困る題でしたね・・・スミマセンw。雅風さんは、ブログ上で本来お稽古されている競書などもアップされていて、いつも「月が~><」っておっしゃられているので、競書の「月」は見たことがあるけど、自由に書かれた「月」ってないなぁと思いついつい・・・。いっぱい悩まれて書かれた様子は作品を見ればわかり、愛らしくも堂々とした線で、「あぁ・・・すごい頑張ったなぁ・・・」というのが第一印象(^ー^;)3画目と4画目はどういう意図の表現か、少し悩みました。個人的には手をぴょいと出しているように見えて、すごく新鮮でかわいいなぁと思いました。目をつぶってすっとぼけているような感じにも見えますね(o^-^o) 。古代文字にも見る月のカーブ。伝統書の漢字にはあまり見ない円形の線、これも苦労されたのではないでしょうか(*^-^)

今回の「リクエスト」というお題。オーダーで書を書くこともある私たちにとっては、よい勉強となりました。

また、そのうちやろうかなぁ~時間が空いたときしかできないんですよね^^;苦労するから(笑)

雅風さんのレポもどうぞ

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コメント: 2
  • #1

    雅風 (土曜日, 24 11月 2012 19:23)

    お疲れ様です♪リクに応えてくださりありがとうございました。
    難しかったのですが面白くもありました。…というのも自分で自由に書ける月は楽しかったのです。私的には目をつぶっている様子をみていましたが、こうしたものは見る人次第の印象でいいと、KOUさんがよく仰る言葉に共感です。字引や碑を読み込み、そこからの発展・創造ももっと・・と思いました。

  • #2

    Kou (月曜日, 26 11月 2012 08:41)

    お疲れ様でした~(*^^*)こちらこそ、難題を・・・(笑)
    タノシクルシ♪タノシクルシ♪古典を勉強するのも古代文字を学ぶのも、自分の引き出しを増やすため(^▽^)/のんびりやりましょ~♪

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