第16回　書文通（漢字かなまじり）

【私的MEMO　　かな交じり】

こんな話をすると、また敵を作りそうですが･･･(笑)私は未だ「かな」の魅力がわかっていないのです。「かな」の歴史背景や、成り立ち。途中から行けなくなってしまったのですが、石川九楊先生の講義も聴きました。理解を深めれば深めるほど、心が動かないというか、まぁ性格的に合わないのかもしれませんが･･･。嫌いではないのですが、なかなか作品をみても感動が無いというのが正直なところです･･･。出会えていないだけかもしれませんが、いろいろな古の作品を見ていても、どうも「書きたい」とあこがれるものが無くて。書に限らず様々な手書きのかな交じりを見ました。そんな中で唯一いいなと思ったのは棟方志功の手紙の文字でした。本屋さんで何かの図録かなんかで見たのかな･･･。もちろん作品ではないのですが、その文字を見たとき「。。。。。。。。ヽ(・ o ・)ノ ハッ!」としたのを覚えています。とはいえ、それは棟方志功そのものの字であって、真似て学ぶものではありません。ただ、ふらりと書いたその字ですら魅せる文字とうのは、書学のうえで･･･アーティストとして、必要なことなのかなと思い、心にとどめているところです。嫌いではないので、書文通など事あるごとに「かな」には向き合うのですが、いっつも悶々してしまいます。感動していないので、自分が目指すビジョンも無いせいだと思うのですが･･･(笑)　

　しかし今回はそもそも個展にストライクゾーンだったので、小休憩的な感じもあったのですが、それでもだいぶ悶々しました(笑)。媒体サイズは変わらないとはいえ、「書くもの」「書き方」「道具」「表現方法」「空間バランス」「文字サイズ」「文字間」「文字軸」気を配るところが果て無しなくあります。「読ませる」か「魅せる」かの選択も大事です。これらは字数が増えれば増えるほどそのシルエットの構成は難しく、いつでも未完成と言ってもいいかもしれません。様々なスタイル表現のある「かな交じり」の世界。書き分けられるのが一番いいのですが、まぁ気長にやります(笑)

あまりに悶々しすぎて「アンパンマンマーチ」を連綿でだらだら書いてみたりしてました･･･(汗)

これから、3ヶ月に1度向き合うのですが･･･。やっぱり都度悶々するのでしょうね･･･(T▽T)アハハ!